話題の製品を試してみた!Zoom/Live Track L-8
RPMレコーディングスタッフが、実際にしっかりと使ってみて話題の製品の実力を実体験レビューする本シリーズ!今回は、コスパに優れた多機能ミキサー、「Zoom/Live Track L-8」です!
Live Trackシリーズといえばチャンネル数の多いL-20やL-12が以前からラインナップされてきましたが、L-8はただのチャンネルを絞っただけではありません。
このL-8は1台でミキサー、オーディオインターフェース、マルチトラックレコーダー、サンプラーの4役をこなす、マルチロール機なのです。
今回は実際に試してみて、各機能の使い勝手をレビューしていきましょう。
セッティング例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!

製品説明

デジタルミキサー、オーディオインターフェース、MTR、サンプラーと多機能なL-8ですが、
まずはこの動画を見ていただければ本製品の機能や、音質が伝わると思います。
小編成のバンドや弾き語りプラスアルファの編成などにはもってこいですね。
音質もクリアで癖のないマイクプリを搭載しています。

驚いたのが、USBバスパワーによって全機能が駆動するところです。
開封時、電源はどこだと探してしまいましたが、本体の背面にMIcro USB Type A端子をさすところがあります。
細くて心もとないMIcro USB Type A端子ですが配線が抜けないよう工夫されているもにも驚きです。

コンセントのない状況でも本機は問題ありません。
MIcro USB Type A端子があるということはスマホ用のモバイルバッテリーでも駆動します。

さらにさらに単三電池4本でも駆動します。電源に関しても至れり尽くせりです。
持ち出しするときには荷物が減って嬉しいですね。

ミキサー機能
本製品のメインの機能が、操作性にすぐれたデジタルミキサー部分です。
各チャンネルに3バンドEQ、1系統のセンドエフェクトも備え、その場でミックスを仕上げることも可能です。
EQの効きもそれなりに良く、十分実用レベルだと感じました。
加えてセンドエフェクトでは数種類のリバーブやディレイを選ぶことができます。
こちらは思っているより高精細な印象で歌やギターにかけても非常に気持ち良い印象です。
おまけ程度だと思って侮っていましたが、こちらも十分に高品位と言えます。

そしてなんといってもデジタルミキサーなのでリコールが可能です。
流石にモーターフェーダーは搭載していませんが、フェーダー横のLEDが点灯し
前回の設定レベルを覚えていてくれます。
リコールの際は1度LEDの位置にフェーダーを戻さないと操作が効かないのでここだけが注意ポイントかもしれません。

またMain、Mix A、B、Cと異なる4つのバランスで出力可能なヘッドホンアウトも備えており、
プレイヤーが増えても、4人までなら全員違うバランスでモニタリングが可能なところはLive Trackシリーズにしかない特徴ですね。
考え方によっては同期バンドのイヤモニのバランスをつくるミキサーとしても使えそうですね。
音質も全く問題ありません。しっかりと音量を稼ぐこともできます。さすがライブシーンに強いZoom製品といったところでしょうか。

オーディオインターフェース機能、MTR機能
次にオーディオインターフェース機能についての紹介です。
こちらは12イン4アウトのオーディオインターフェースとして機能します。
驚くべきことに本機はこれだけの機能と入出力を持っていながらUSBバスパワーで駆動します。
オーディオインターフェースとして使用するためには専用のドライバーは必要です。
さすがにMac上でもCoreAudioで自動で認識はしてくれないようです。

各チャンネルの信号はマイクプリ直下の信号がDAWに送られます。
EQやセンドエフェクトは適用されませんので、あとから録音した素材を加工するときにはベストな状態ですね。
またメインミックスも同時に押さえ録音することも可能なので、ライブ配信などで使用したミックスも生かすことができますね。

加えてPCに接続し、DAWに録音しなくとも、SDカードに直接上記の内容で録音記録することが可能です。
失敗できない現場のバックアップとして単体でマルチ素材が押さえられるという安心は何物にも代え難いですね。

サンプラー(サウンドパッド)機能

サンプラー機能と説明していますが、いわゆる「ポン出し」機能です。
配信にあらかじめ登録しておいた歓声や拍手やドラムロールの音を「ポン出し」できます。
PCにあるライブラリーを直接出力しても同じことはできますが、レイテンシーや操作性を考えるとこれ1台で実現できるのは革命です。
実際に使ってみるとONE SHOT、LOOP、HOLDで音声の出し方はが設定できる機能は素晴らしいですね。
もちろん6つのパッドそれぞれが独立で設定できます。
効果音はOne Shot、BGMはLoop、拍手や歓声のサンプルはHoldとフェーダーでフェードインアウトを組み合わせれば
一人でも簡単に本格ラジオのようなオペレートが可能ですね。
デフォルトで入っているサンプルも質が高くかなり使えますね。
使いこなせばで配信を盛り上げられること間違いなしです!

使用例
▪小編成のアコースティックライブ配信(配信ミキサー兼レコーダー)

▪トークイベントでのPA(PAミキサー、サンプル出し)

▪様々な編成の音源制作(MTR機能、オーディオインターフェース)

まとめ
本機はデジタルミキサー、オーディオインターフェース、MTR、サンプラーと4つの機能を持ちながら、
どの機能も単体機に匹敵するほどしっかりとした性能と使いやすさを持っています。
ほとんど説明書を見ずに初見で思うように操作できる点には感心しました。
スタンドアロンの操作が難しいとDAW使えばいいやとなってしまうところですが、L-8を触っているとむしろこれ1台で完結させたいという思いが強くなって来ます。
操作もサクサクできるため非常にクリエイティブです。
宅録の需要が急激に伸びつつありますが、本機なら1台あればどんな制作スタイルにも対応しますね。
もちろん配信用のミキサーとしては言わずもがなコストパフォーマンス最強です。
厳しいこの荒波をL-81台にで乗り切れること間違いなしです。

 

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