リボンマイク4機種を比較!

神田店レコーディングスタッフが、実際にしっかりと使ってみて話題の製品の実力を実体験レビューする本シリーズ!今回はリボンマイクの比較を行いました。
リボンマイクと聞くと、「値段が高そう」「管理が大変」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。またダイナミックマイクやコンデンサマイクは試したことがあるけれど、リボンマイクは一度も試したことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
最近では比較的リーズナブルな価格でリボンマイクを入手することができるようになってきましたので、ぜひサウンドを聴いて頂きマイク選びの候補に加えて頂ければと思います!

比較視聴!

使用機材

  • オーディオI/O:Universal Audio / Apollo 8P (ユニゾン未使用)
  • DAW:Studio One (48kHz/24bitにて収録)

比較マイク

  • audio technica / AT4080
  • audio technica / AT4081
  • Royer Labs / R-10
  • sE Electronics / RNR1

スタッフレビュー

■audio technica / AT4080

低域〜中域の豊かさとダイナミクスを感じられる一本です。アルペジオのベース音がよく伸びている他、単音弾きも輪郭がハッキリしています。まるでヒトの耳で聴いているような音像。アコースティック楽器の他にもボーカルなど、様々な用途に使えそうです。
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■audio technica / AT4081

AT4080と比較するとハイの伸びが良く、単音弾きのパートが抜けてくるのが分かります。リボンマイクは基本的にハイが徐々に落ちていく製品が多いですが、AT4081は周波数特性を見てもハイがしっかりと伸びておりフラットな特性だということが分かります。フレットノイズなどもうまく収録されており、弦楽器などで生々しさを演出したいときには重宝しそうです。
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■Royer Labs / R-10

リボンマイクで有名なRoyerのハイコストパフォーマンスモデル。なめらかな中域が特徴的で、アルペジオ/単音弾きともによくまとまった音が録れています。EQ処理をしなくてもそのまま使えるような耳馴染みのいい音という印象です。いい意味で丸みを感じられる音なので、しっとりとしたプレイに最適でしょう。(このモデルはパッシブタイプなので、他のモデルに比べてプリアンプで大きくゲインを稼いであげる必要がありました。もしR-10を検討されている方は同時にプリアンプも用意してあげるといいかもしれません。)
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■sE Electronics / RNR1

Rupert Neve社のトランスを搭載したsEの新作。レンジが広く、リボンマイク特有の美味しいミッドレンジとともに低域/高域もよく伸びています。アコースティックギターはもちろん、ピアノやドラムなどに使用してもサウンドに期待ができそうですね。ソースを選ばないという意味であれば、今回比較した4本の中では一番かと思われます。
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おわりに

リボンマイク比較はいかがでしたでしょうか。どのモデルもリボンマイクの持ち味であるナチュラルなサウンドを感じられたと思います。最近では、リボンマイクの弱点を克服した「高出力・低ノイズ」を実現させたアクティブタイプのリボンマイクも増えており、リーズナブルな価格帯の商品も出ています。
アコースティック楽器などを録音される方などぜひ一度お試し頂ければと思います!

販売価格について

販売価格

audio technica/AT4080
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Royer Labs/R-10
sE Electronics/RNR1


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記事担当:厚毛

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