試してみた!PREMIERお琴音源「箏姫かぐや」

RPMスタッフが、実際にしっかりと使ってみて話題の製品の実力を実体験レビューする本シリーズ!今回は、この春に新たに発売されたお琴の音源、「PREMIER SOUND FACTORY/箏姫かぐや」です!

PREMIER SOUND FACTORYは、昨年発売されたドラム音源「Drum Tree」や、ウィンドチャイム専用音源、安価で高品質なピアノなど、「非常に生らしく実用的」なことで定評のある音源が各種発売されている日本のメーカーです。そんなPREMIERから新たに発売されたお琴音源、結論から言うと「超上品」かつ「エディット・ミックスが楽そう」です。14,000円弱と、手に取りやすい価格帯も魅力的!

そんなお琴音源「箏姫かぐや」の魅力とサウンドに迫って参ります。

製品概要

SAMURAI Classics – スーパーハイレゾ・お箏(琴)音源「Princess Koto  KAGUYA」、箏姫かぐや。プロのお琴奏者のサウンドを96kHz/24bitでレコーディングした音源です。

Kontakt、無償のKontakt Playerどちらでも動作し、全2534サンプルがわずか5GBに集約されているという利便性に富んだ仕様。13弦のお琴と17弦のお琴、そしてフレーズ集が収録されています。

スケールについて

古典のお琴は、弦の数が全部で13本。ドレミ…と並んでいるわけではなく、シーンや曲によって専用のスケール(調子)にチューニングをする仕組みです。箏姫かぐやの13弦ライブラリには、そのお琴特有のスケールがあらかじめ設定されており、定められた場所の白鍵を弾いたらそのスケールが鳴るようになっています。

下の音源は、白鍵を左から順番に「ドレミファソラシドレミファソラ」と弾いたMIDIを、それぞれの調子に切り替えて書き出したものです。

1.クロマチック・スケール(鍵盤通り)

2.平調子

3.雲井調子

……と、こんな感じ。もうこれだけでそれっぽいですよね!(笑)

こんな感じの様々な調子が、全部で36個。加えてユーザープリセットも20個まで保存可能です。

さらに、これらの調子を選んであげると、上から3つだけ黒鍵も弾けるようになっています。

↑こんな感じ。このF#,G#,A#の黒鍵は、上から3弦分のトリルのサンプルが割り当てられています。

つまりA#を弾いたあと、白鍵をグリッサンド(下降)してあげると、下の音源のようになります。

……楽しい〜〜〜!!!

また、それぞれ通常は13弦分の音しか出せませんが、高音用のお琴でもうちょっと上の高域も弾けるようになるExpand(拡張)モードを使用することもできます。

奏法について

お琴には、ギターで言うチョーキングみたいなものを始めとした様々な奏法があります。もちろん箏姫かぐやにも、それらの奏法が網羅されていて、キースイッチで切り替えることが可能です。

「リアル」「効果音」以外の全ての奏法を、1音ずつ順番に演奏してみました。

通常→ミュート→ …… →オルタネイト→トレモロ、全14種類です。

なお、「収録されている様々な奏法をどのように駆使しているか」というデモ動画が公式にありますので、そちらもご参考まで!

サウンド・使用感レビュー

というわけで、実際に箏姫かぐやを使って、八橋検校作曲「六段の調」という定番の箏曲を打ち込んでみました。

※お琴の譜面が読めないので、YouTubeを見ながらの耳コピです…。有識者の皆様、奏法など間違いがあったらすみません。

サウンド

非常に柔らかで上品な箏の音色が、見事に表現されていますね。胴体の木の部分(甲)の鳴りでしょうか、音の深みがしっかりと収録されています。そのため、DAW付属やフリーのお琴音源にありがちな「安っぽさ」「薄っぺらさ」は、当たり前ながら一切感じられません。冒頭に「ミックスがしやすそう」と書きましたが、無闇に華やかすぎず落ち着いた音源で、輪郭も比較的丸めな印象。でもお琴らしいレンジの広い鳴りのため、抜き出てほしいタイミングはしっかりと音が抜けてくれる。良い意味で非常にオケ馴染みのしやすいサウンドだと感じます。

使用感

今回は、61鍵のキーボードを使って十三弦箏を試してみました。奏法切替のキースイッチがC-1〜D1、実際の発音がC2〜A3なので、61鍵の範囲内に全てが収まってくれます。リアルタイムに切り替えながらの演奏ができるため、よりスムーズに打ち込みを行うことが可能ですね。

一つ難点を上げるとすると、キースイッチの範囲が1オクターブ以上に及ぶので、慣れるまで難しいということでしょうか…(笑) 何度も失敗して隣の鍵盤を押してしまい、最終的には演奏とキースイッチのテイクを分けて録音しました。49鍵未満の方もテイクを分けるか、キースイッチは鉛筆ツールで入力のどちらかになるかと思います。

ソフト全体の使用感としては、触れるパラメーターも必要最低限、見れば分かるシンプルなGUI、特に言うことナシだと思います。同じお琴音源の「KOTO 13」がKONTAKT有料版のみ対応なのに対し、こちらは無料のKontakt Player対応なこともポイントが高いですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は超古典の箏曲を打ち込んでみましたが、いわゆる和楽器バンドさんのような現代的で華やかな曲にも、静かで落ち着いた上品な和風のトラックにも、ぜひぜひ活用してほしい音源です。お琴の音は、どんなジャンルの曲に添えても雰囲気が出て良いですよね。箏姫かぐや、その+αの空気感をさらにグレードアップしてくれることでしょう。

日本人クリエイターなら、何かと必要なタイミングが訪れるお琴音源。約¥14,000(税込)というお求めやすさのため、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

製品・販売価格一覧

PREMIER SOUND FACTORY/箏姫かぐや

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