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【WTG】ランダム・フレーズを生み出す、魔法のようなアナログシンセ – cyma forma ALT 徹底解説!!

宮地楽器RPMのシンセ担当Oです!
今回は、当店にて新規に取り扱いを開始したフランス発のアナログシンセ「cyma forma ALT」を解説します!
好きな方は永遠に触っていられるような味わい深いシンセサイザーになっていますので、気になる方は是非読んでいってください。
フランス発のシンセサイザー・メーカー「cyma forma」
cyma forma は、フランスのパリに拠点を置くシンセサイザー・メーカーです。
ドローン、サウンドスケープ、そして複雑なジェネレーティブ・メロディを奏でるために設計されたアナログ・シンセサイザー「ALT」や、ボタンを押すたびに異なるサウンドとシーケンスが生成されるワンボタン型ランダム・シンセサイザー「RND synth」など、ユニークなシンセサイザーを展開しています。
シンセサイザーがユーザーに対して問いを投げかけてくる様な、詩的で神秘的な楽器を作ることを目指して、2人のヴィンセントさんが運営しています。

ランダム・フレーズを生み出す、魔法のようなアナログシンセ「ALT」
ALT は、ドローン、サウンドスケープ、そして複雑なジェネレーティブ・メロディを奏でるために設計されたアナログ・シンセサイザーです。
5つのオシレーター、ホワイトノイズ、マイクといった多くの音源を、フェーダーやノブ、光センサー、物理ピンのモジュレーション・マトリクスで直感的にコントロールしていく仕組みになっています。
機能は大きく三つのセクションに分かれています。
Voice:オシレーターやノイズをコントロールし、サウンドの基礎を作るセクション。
Alter:2基のフィルターやディレイを用いて、エフェクティブな効果を与えるセクション。
Movement:さまざまなモジュレーションを駆使し、音に動きを与えるセクション。
セクション毎に異なった色のフェーダーとノブが付いているので、わかりやすいですね。

■ Voice セクション
パネル左側の Voice セクションは、ALT のサウンドの核になる部分で、波形や周波数範囲の異なる5つのオシレーター+ノイズを重ねて、分厚いテクスチャーを生み出すことができます。
OSC 2〜5は、ユーザー設定も可能な様々なスケールでクオンタイズすることが可能になっている他、個別のパンニングも可能。
スケールに沿った煌びやかなサウンドスケープから、調性から解放された深みのあるドローンまで、バリエーション豊かな音作りが出来るようになっています。
フェーダーは上段がピッチ、後段がボリュームといったシンプルな構成でわかりやすく、各ボタンはキーボードの様に演奏することも可能。
■ Alter セクション
Alter セクションは2基のフィルターと1基のディレイで構成されており、Voice セクションで作った音を更に変化させることが出来ます。
フィルターはステレオ仕様で1→2と直列になっています。
上のノブでLP-BP-HPをスムーズにモーフィングでき、意図した帯域を正確に狙った、細かな音作りが可能です。
各フィルターに備わっている「Ripple」ボタンはそれぞれ機能が異なり、Filter 1ではノイズソースによるモジュレーションが有効、Filter 2では外部入力によるモジュレーションが有効になります。
ディレイもステレオ仕様で自己発信が可能です。
「More」ボタンを押すと、ディレイへの音声入力レベルが一時的に増加するので、パフォーマンス時などに有効です。
■ Movement セクション

Movement セクションは、ALT 全体のモジュレーション信号をコントロールするセクションです。
2つのLFO、ランダム、外部入力信号を、物理ピンによるモジュレーション・マトリクスで、19ものパラメーターに自由にアサイン出来ます。
2つのLFOは、上部のノブで波形を調整、トグルスイッチで周波数レンジを切り替えることが出来ます。
二つのフェーダーは周波数と信号レベルを調整可能です。
ランダム信号はOSCのピッチを変化させるのに最適で、クオンタイズと併用することで豊かなハーモニーを生み出せます。
また、マトリクスの「Arp」に信号を送ってアルペジエーターの様なフレーズを作ったりすることも出来ます。
外部入力は音声入力とCV入力を切り替え可能で、用途に応じて様々な使い方ができます。
音声入力は内蔵されたエンベロープ・フォロワーを用いて、モジュレーションソースとして使うことができる点がユニークです。
■ 光センサーと内蔵マイクによる直感的なコントロール
ALT には2基の光センサーが搭載されており、それぞれ音量とピッチをコントロール可能です。
Rolandの D-Beam の様に、本体から発せられる赤外線を用いて手との距離を測る仕様ではないので、ある程度の光が本体に当たっている必要がありますが、
手をかざすことで細かなコントロールが可能になり、ALT の演奏性を更に高めてくれます。
また、本体に内蔵されたマイクの入力信号をエンベロープ・フォロワーを通してコントロール信号として使用することもでき、ノブやフェーダーのコントロールとはことなったアプローチでの演奏が可能です。
■ 豊富な外部接続

ALTは、CV(ピッチ、レベル、Movementへの3入力)、USB MIDI、TRS MIDI といった外部入力を通して、PCや他のシンセとの連携が可能です。
ピッチCVとエンベロープ信号を送ることで、重厚なモノフォニックシンセとして使用することも、リズムマシンやサンプラーと同期させてビートの上に有機的なフレーズをのせることも出来ます。
実際に演奏してみた!
RPM で ALT を実際に鳴らしてみました!
LFO1 を OSC1 のピッチエンベロープとして使用し、キックの様な音を作ってみました。
さらにランダムと LFO2 を他 OSC のピッチに送って複数のメロディーラインを重ね、フィルターで全体の音色を調整しました。
簡潔なパネル・レイアウトや適度な量のLEDインジゲーター、物理的なモジュレーション・マトリクスによって状況把握が非常にしやすく
次にやりたいアイデアを直ぐに実践できる使いやすさを感じました。
OSC は綺麗なアナログサウンドといった感じであるのに対して、後段のフィルターとディレイは良い意味で暴れ馬的サウンドで、このコンビネーションがALTのサウンドバリエーションの豊富さを生み出しています。
後段にリバーブペダルをさしたり他のシンセと組み合わせたりすることで、更に深みのあるサウンドにアプローチ出来そうです!
まとめ
以上、cyma forma ALT の解説でした!
ALT はサウンドとコントロール共に非常にユニークなシンセサイザーで、操作中の没入感は唯一無二の体験だと思います。
アイデア次第で様々な使い方が出来る柔軟性も魅力で、色々な方に使っていただきたくなる様なシンセサイザーです。
なによりも、デザインがめちゃくちゃかっこいい…!
宮地楽器RPM に展示しておりますので、是非ご来店ください!
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