FURUTECHの電源ケーブル「The Astoria & The Empire」レビュー!
FRUTECHの電源ケーブル「The Astoria & The Empire」試してみた!
RPMスタッフが、実際にしっかりと使ってみて話題の製品の実力を実体験レビューする本シリーズ!
今回のテーマは「FURUETCH/The Astoria & The Empire」です!
優れた音質の電源ケーブルやラインケーブルでピュア・オーディオの世界では絶大な支持を誇る国産メーカー「FURUTECH」。
そんなFURUTECHが新製品を引っさげ、我々プロ・オーディオの世界に殴りこみをかけて参りました!
今回は同社のプロ・オーディオ向けラインである「Studio Power Series」のケーブルたちを実際にチェックしてみます!
せっかくなので他社のケーブルも交えて、比較・対決させてみたいと思います。
それではいってみましょう!
比較環境
今回は電源ケーブルでのサウンドの違いが出やすい、マイクプリで実験を行います。
マイク、マイクプリ、プリ側の設定、マイキングなどは一切変えずマイクプリの電源ケーブルだけを抜き差しして収録を行います。
以下、今回の比較環境です。
●DAW:PreSonus/StudioOne 3.3
●オーディオI/O:RME/Fireface UFX
●マイク:Mojave Audio/MA-301 FET
●マイクプリ:AVALON DESIGN/VT737SP (EQ、コンプはバイパス)
実際に聴き比べてみましょう
それでは実際に収録したサウンドをチェックしていきましょう。
汎用ケーブル
その辺から拾ってきた何の変哲もない汎用の3芯の電源ケーブルです。
今回はこのケーブルをリファレンスとして、聴き比べを行います。
KOJO TECHNOLOGY/Medusa
汎用ケーブルに比べると少しミッド~ローにかけてが元気になり押出感の増える印象です。
その分若干真ん中に音が寄ってしまう感も否めなくはないですが、マイクプリなどの音作りの一貫と考えればアリだと思います。
しかし、この価格でこの音は凄いです!コストパフォーマンスなら間違いなく最強でしょう。
Oyaide/Black Mamba-a V2
とにかく音のスピード感が半端ないですね!
ハイエンドとローエンドがかなり出るようになる印象で、派手な音像が特徴です。
その分環境によっては中域にディップが発生する場合もありますので、モニター関係よりは録り音に関係する部分への使用をおすすめします。
余談ですが、アンプシミュレータにも相性が良いため私は自宅にてFractal Audio/AXE FXに使用しております。
Oyaide/Black MambaΣ V2
Black Mambaのプラグをベリリウム銅バフ仕上げのものに変更し、ピュア・オーディオ寄りにアレンジしたモデルです。
基本的なサウンドはほぼ同じですが、若干αよりも音にまとまり感を感じます。
周波数レンジ的にも比較的フラットで、中域のディップもあまり感じません。
その分Black Mamba α特有の””攻めてる感””は薄いので、好みで使い分けると良いでしょう。
Oyaide/TUNAMI GPX V2
太い!!!(笑)
ケーブル径もそうですが、何より音がとにかく太くて濃厚です。
こういう傾向のケーブル特有の宿命として、太さの代わりに若干スピード感はもったり目ではありますので
モニター関係というよりはアウトボードに使用し、録りで使いたいケーブルですね。
非常に音が濃いので、ここぞというトラックにはぜひとも使ってみたいです。
FURUTECH/G-314Ag-15 Plus
FURUTECH「Studio Power Series」の中では最もお求めやすい価格帯のケーブル。
サウンドは色付けが少なく、非常にクリーンな傾向を感じました。
スピード感は速すぎず遅すぎずといった具合で、若干高域に丸みがありますね。
今回のソースのようにアコギ録りなどで使用すると、いい具合に角がとれた扱いやすい音を収録できそうです!
FURUTECHの電源ケーブルの入門用としてオススメできるケーブルです。
FURUTECH/The Astoria
「Studio Power Series」の最新作の片割れ、「The Astoria」。
なるべく原音を損なわないままで、スピード感が上がり解像度が増すような傾向がありますね!
特にローエンドのタイトさ、すっきり感は特筆すべきものがあります。
こういった音が速い系のケーブルではハイエンドがシャーシャーして雑味が増してしまったり、
ミッドにディップが生まれてドンシャリ寄りになってしまうものが多いのですが、「The Astoria」ではそれもあまり感じませんでした。
今回はマイクプリで使用していますが、スピーカーやI/Oにもオススメです!
ローエンドがボワボワしてわかりづらい、といった悩みを抱えている方はぜひ試してみていただきたいケーブルです。
FURUTECH/The Empire
「Studio Power Series」の最新作の片割れにしてフラッグシップ・モデル、「The Empire」。
個人的に今回の記事の大本命です。(笑)
とにかくレンジの広さと解像度の高さが非常に高く、それでいて太さと密度感も兼ね備えたケーブルです。
「The Astoria」と比べるとスピード感は少し劣りますが、十分に速いです!
いろいろな機材で試してみた結果、ケーブル自体にあまり癖がないので何に使っても十二分の結果を残してくれました。
早速個人的にも購入してしまい(笑)、現在はSymphony I/OとMacProに使用しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
こうして比較してみると、FURUTECHのケーブルは余計な色付けを極力せず、それでいてレンジ感や解像度が向上するような傾向があることがわかっていただけるかと思います。
他社のような派手さは控えめですが、その分安心して色々な機材と組み合わせて使用できそうです。
また、今回の実験では紹介していませんが、「The Empire」はオーディオI/Oとの組み合わせも抜群です!
筆者は自宅にて「Apogee/Symphony I/O」に「The Empire」を使用しておりますが、明らかに解像度が増したのを感じています。
これらのケーブルは店頭に試聴用のデモ機もございますので、ぜひ実際に聴き比べを行ってみてくださいね!
それでは、ご来店をお待ちしております!!
FURUTECH/The Astoria
FURUTECH/The Empire
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