ドイツから来たサチュレーター界の新星!klanghabitatの実力をチェック!

この1年くらい「サチュレーター(=歪み)」というキーワードをよく耳にします。

筆者的には何度目かな〜といった感じですが、数年に一度くらいの頻度で、業界の特にミックス作業において、このサチュレーターブームが来てるように思います。

アウトボードやマイクプリアンプといったハードウェア製品の導入や評価は、以前に比べてかなり浸透してきました。

そのおかげかプラグインでは再現しきれないような、実機を通ることで良い意味の変化をもたらす「アナログの歪み」という要素が再注目されているのではないかと思います。

「アナログの歪み」というキーワードについて、簡単にまとめると下記のようなイメージでいいかと思います。

  • 真空管:高域に向かって倍音が伸びます。EQで伸ばすのとは違う「存在感が増す」イメージ
  • テープ系:高域が落ち着き、低域が分厚くなるイメージ
  • トランス系:テープに近いイメージで大丈夫です。

これは2次倍音だ、こっちは3次倍音だ的な話は割愛するとして、有名なところではRupert Neve DesignのSilkスイッチはピンポイントに倍音を付加することができ、人気を博してます。

さて、本題のklanghabitatのご紹介に移りたいと思います。

klanghabitatとは?

 

klanghabitatのホームページはこちら

https://www.klanghabitat.com/

彼らとの出会いは、今年(2023年)の4月に開催された「NAMM2023」の会場でした。

彼らのブースを見つけるまでのエピソードが個人的には面白かったので、しばしお付き合いください。

なんと彼らが出展していたエリアは、レコーディング関連エリアから徒歩10分以上は離れたところにある、管楽器のリードなどのアクセサリーのエリアでした。(しかも建物も別です!)

流石に「なんでこんなとこに居るの?」と聞いたところ、設立自体が2022年で、後述する筆者一目惚れのCassiopeia & Lyraというオリジナル製品が完成したのが同年の6月頃。

それをもってNAMMに出展することを決めたタイミングは、参加締め切りギリギリだったそうです。

レコーディング関連エリアには既に空枠がなかったので、あまり良い場所ではないことを理解しつつも管楽器のエリアを選択したそうです。

いざ現地に来たらあまりにも場違い過ぎて、レコーディング系のお客さんとは全然話してないと苦笑いしていました。

実際に私自身ももう見るものないな〜と思っていた最終日に、ホテルへの近道のために普段通らないエリアを通り抜けていたところ、管楽器の隙間にアウトボードが見えたんですよね(笑)

せっかくなのでデモをさせて頂いたところ「あれ、これってすごくない?」となり、帰国後にサンプルを取り寄せ、確信をもって日本に導入を決めました!

決め手になったポイントはこんな感じです!

  • 真空管なのにザラザラ系ではなく、キレイ系というかハイエンドの真空管機材にしか出せないクリーンでパキッとした張りがある音
  • プラグイン世代でも導入しやすい、味が濃すぎずシンプル動作で効果抜群!
  • 価格がそこまで高くない(これ重要!)
  • 真空管サチュレーターなのに、何故か中低域に対する音圧の入り方がすごい!
  • 真空管コンプレッションが自然に掛かるのに、音量がリミッターばりにビタっと止められる

などなど、過去のサチュレーター系には無かったポイントが盛り沢山です!

製品ラインナップ

Cassiopeia(ステレオ)、Lyra(モノラル)というシンプルなラインナップです。

自社でこれらをシミュレートしたプラグインもリリースしており、それらもいい感じですが、個人的には実機の方がよりクリーンかつパワフルと、求める要素がより濃い印象です。

 

 

 

  • Lyra(モノラル)

 

 

 

両機種とも操作できるノブは3つだけとシンプルです。上から順に

  • SATURATION:言葉通り「歪み」の量を決めます
  • INTENSITY:いわゆるDry/WETです。左に回しに切ると原音、右に回しきるとWET100%になります。
  • OUTPUT:先述の真空管コンプがしっかりとかかるので、ここでバイパス音との音量差を調整します。

色々と触った結果、個人的にはSATURATIONはフル、INTENSITYでキャラを決め、OUTPUTで下がった音量を戻すという感じが、一番この製品の実力が分かりやすいと思います。

サウンドサンプル

「そろそろ音を聞かせろ〜」といった声が聞こえてきてますので(笑)、若干ですがサンプルを用意してみました!

今回はモノラルタイプのLyraを、いくつかのソースにインサートしております。

  •  BDのsoloでdry/wet
  • ドラムトラック全体のdry→SDだけon→BDだけon
  • ベースも足したトラックで、ベースのdry/wet

※再生レベルはdry/wetで誤差が出ないようにしっかり合わせています。

サンプル短いな〜、もっと聴きたいな〜、実際に触ってみないとわからないな〜、

そんな皆様。是非是非RPMの店舗にお越しくださいませ!

製品・販売価格一覧

klanghabitat/cassiopeia

 
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