頭だけ防音ブース「ISOVOX」の性能、実際に計測してみました
話題の製品を実際に試してみたらこうだった!今回は、NAMM SHOW 2017以降話題沸騰のボーカルブース「ISOVOX 2(アイソボックス)」です!

「ボーカル用のブースなら、頭だけ覆ってしまえばいいじゃない」という、ありそうでなかった発想が話題を呼んだ本製品。「実際にどのくらいの防音性能があるの?」「周りの音は入らないの?」「何dBくらいカットされるの?」といった皆様の疑問にお答えすべく、実際にISOVOX内外で録音を試みてみました。

測定結果の結論から申し上げます。少なくとも半減~1/3程度の音量になります。
感想は「結構やるじゃん」です。

※注意:今回の測定は非常に大雑把で、また通常の防音性能の測定とは異なる方法を用いて実験しています。今回のデータを用いた他社製品との比較はできません。

本記事の目次

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  1. 「ISOVOX 2」とは?
  2. 実際の防音性能はいかに!
  3. まとめ
  4. 販売価格・お問い合わせ
  5. 関連記事

「ISOVOX 2」とは ~日本の住宅事情にぴったりのボーカルブース~

NAMM SHOW 2017で当店スタッフ澤田が出逢い一目惚れ。そのまま日本での取り扱いを開始し、2017年4月末に販売開始したばかりの製品です。
頭の周りだけ360度防音・吸音してくれるという、近未来的なボーカルブース。使用には以下のようなメリットがあります。

「音」について

  • 周囲の雑音が入らない
  • 部屋の不要なリバーブをカットできる
  • 近隣への騒音対策

つまり…

録音
総じて「必要な音だけ」を確実にレコーディングすることが可能です。

練習
思い切り気兼ねなく声を出すことができるため、上達に繋がります。

「大きさ」について

サイズ:幅49cm/奥行き80cm/高さ47cm(本体のみ)

1畳(団地間/集合住宅などの畳のサイズ)=85×170cm。スタンドの脚の広がりを考慮しても、タタミ半分ほどのスペースがあれば設置が可能です
Very-Qなどの簡易防音室をお部屋に設置する難点として挙げられる、「圧迫感」「扉の開閉も含めたスペース確保」などの問題は全てクリアされますね。

重さも11kgとそこまで重くないため、女性1人でも頑張れば設置可能です(持ち上げる時、ちょっと危ないので注意してくださいね)。

実際の防音性能はいかに!

前置きはさておき。一体どのくらいの防音性能があるのか?を、店頭で実験してみました!
今回は上から下までの帯域を満遍なくアナライズするために、「スピーカーから同じ曲を流す」という方法で実験しています。

使用機材

  • ISOVOX 2
  • マイク:audio-technica/AT5040
  • インターフェース:audient/iD14
  • DAW:Logic Pro X
  • スピーカー:A. Focal/Trio 6 Be、B. IK Multimedia/iLoud Micro Monitor

A.中にいる人が聞いた外の音

まずは「外の音がどのくらい聞こえなくなるか」の実験。
スピーカーから曲を流し、スピーカーから全く同じ位置・高さにマイクを立てた2つのサンプルです。

A-1:通常の音
A-2:ISOVOXの中で聴いた音

サウンド(SoundCloud)

 

波形

 

音量/帯域分析(Waves/Paz Analyzer)

 

実験風景

 

B.外にいる人が聞いた中の音

次に「中で鳴らした音がどれくらい小さくなるか」、外にいる人が聞いたシチュエーション。
音源からマイクまでの直線距離を同じにした状態で録り比べました。

B-1:通常の音
B-2:ISOVOX内で鳴らした音

サウンド(SoundCloud)

波形

 

音量/帯域分析(Waves/Paz Analyzer)

 

実験風景

 

実験結果

サウンド/聴感
まず、ISOVOXを通して聴いてみると音の大きさは激減していますね。質としては、どちらも非常にモコモコした感じになっているのがわかります。

音量
波形の大きさを見ても、数字を見ても一目瞭然です。PAZ Analyzer右下、RMS(鳴っている音の平均値)を見ると、およそ音量が半分~1/3程度まで抑えられていることがわかります。(-6dB=半減)

※注意:今回の数値を用いた他社製品との比較はできません。通常の防音性能の測定とは異なる方法をとっています。

周波数特性

Paz Analyzerを見ると分かる通り、Highの方から優先的にカットされている印象ですね。モコモコした聴感はこれによるものです。
音の特徴として、Highのほうが指向性が強い(=「音」としてダイレクトに伝わりやすい)ため、ISOVOXは騒音対策としてより高い効果を発揮できるでしょう。

ちなみに
肝心の「ボーカルのサウンドはどんな風になるのか」というのは、メーカーサイトに上がっている下記のサンプルが非常に分かりやすいのでそちらをご覧ください。
店頭でももちろん録ってみましたが、当たり前ながらほぼ同じような結果になったので今回はあえて省きます。

 

防音の仕組み

※読み飛ばして良いです

それでは、ISOVOX2の仕組みはどうなっているのでしょうか。

写真や実物をご覧頂くとわかる通り、「外側=つるつる」「内側=もふもふ」の素材で出来ています。
そして、内側のもふもふは「吸音」、外側のつるつるは「遮音」という役割を果たしています
吸音材にて「響きを無くす」「音量を下げる」、そして遮音壁にて「内外からの音を遮断する」という二重の構造になっているわけですね。

この構造は、よくあるレコーディングスタジオや防音室などと全く同じ構造。ボーカルブースとして最適な造りになっていることがわかります。

それに加え、音は「空気層」を通過することで更に音量が減ります。学校の教室やスタジオの二重窓、練習室の入り口の二重ドアなんかがその例ですね。
ISOVOXを通過してお部屋の空気を通り、更に部屋と部屋の間の壁でまた吸音&遮音が行われます。お隣の家に自分の声が辿り着く頃には、音量は相当小さくなっていることでしょう。

まとめ

そんなわけでこのISOVOX、「日本人のニーズに非常に即したボーカルブース」であることがお分かり頂けたかと思います!
こんな方は、ぜひ導入をご検討されてみてはいかがでしょうか?

  • 歌やナレーションの録音のクオリティをアップしたい
  • 家で気兼ねなくボーカルの練習をしたい
  • ブースの設置/解体を頻繁に行う
  • 安い防音室を探している

ご注意:スタンドが別途必要です
ISOVOX2のご利用には、別途「35mm径のスピーカースタンド」が必要です。当店では、「Classic Pro/SPS」というスタンドをセット販売用にご用意しています。ブラック/シルバーの2種類より選択可能です。スタンドをお持ちでない方はご一緒にお買い求めください。
※WebでISOVOXをご注文頂いた方には、ご注文頂いた後に担当よりメールにてスタンドのご案内を差し上げております。

 

当店にて常設展示中!
ISOVOX2、宮地楽器RPMにて展示をしております!すぐ隣には同じく簡易防音室「Very-Q」が展示してあります。
実際に中で声を出して頂いたり、その場で簡単にサウンドを録ってみたり…といったご要望にももちろんお答えいたします。
ぜひお気軽にご来店くださいね。

製品・販売価格
ISOVOX/ISOVOX 2 ¥132,000-(税込)

 

お問い合わせ先

お問い合わせ・ご来店予約・買取申込フォーム

関連記事

本国メーカーサイト
https://www.isovoxbooth.com/

国内代理店 M.I.D. 製品特設ページ
http://www.miyaji.co.jp/ISOVOX2/

記事担当/登井(とい)

 

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