Review
【シンセサイザー「ガチ試奏」展示企画】‐至高のデジタル・アナログ・ハイブリッド‐UDO Audio SUPER 6
RPM(Recording Proshop Miyaji)、シンセサイザー担当のOです。
今月10月より シンセサイザー「ガチ試奏」展示企画の第2弾「UDO Audio Super 6 」が開催されています。
店頭展示機による比較試奏のほか、当店が誇る最高のモニタリング環境「スピーカールーム」での試奏が可能ですので、是非ご来店ください。
モニタールームに展示企画第一弾「SEQUENTIAL Prophet 5 & Take 5」を設置した様子。
詳しくは以下のページをご参照ください。
「シンセサイザー「ガチ試奏」展示企画を開催します!」
UDO Audio Super 6
◎「12 ボイス ポリフォニック、バイノーラル・アナログ ハイブリッド・シンセサイザー」
Super 6を一言で表すと「12 ボイス ポリフォニック、バイノーラル・アナログ ハイブリッド・シンセサイザー」となります。
「12 ボイス ポリフォニック、バイノーラル」はペアになった2つのシンセサイザーボイスから生まれるステレオ効果を指しており、従来の2つのボイスをペアとして使ったステレオボイスを6つ同時に使用できる構造となっています。
「アナログ ハイブリッド」はデジタル/アナログのハイブリッド設計を指しており、FPGAを用いたデジタルオシレーターに加えて、ヴィンテージ・シンセの名機PPG Wave 2.3に搭載されていたSSM 2044の現代版であるSSI 社のVCFチップを採用したローパス・フィルターやアナログVCAなどのアナログ回路を搭載しています。
◎使用感
実際に試奏してみたところ、RPMのスタッフ一同、その出音の良さに驚きました。
高精度なデジタルオシレーターと上質なアナログフィルターの組み合わせが大変良く、アナログ感を感じさせつつもハキハキとした音質で、双方のいいとこ取りのような音に仕上がっています。
機能面に関してもまさにデジタル/アナログのいいとこ取りとなっており、往年のアナログシンセのようなシンプルな操作感を踏襲しつつ、複雑なモジュレーションのアサインやプリセット管理を行えるような設計になっています。ディスプレイとにらめっこすることなく、表に出ているつまみやボタンでしっかり音を作り込めるデザインは非常に完成度が高いと感じました。
特に、一番目のオシレーターのDDS1に備わった「SUPERモード」はシンプルにも関わらず、非常に強力な機能です。「SUPERモード」を起動すると、DDS1 に追従する6つのシスター・オシレーターがレイヤーされ、Detuneを加えていくことで、分厚いSuperSawライクな音色を簡単に作り出すことが可能となっております。
【展示企画】
UDO/Super 6 デモ演動画②
昨日は分厚いベース音でしたので、本日はパッドサウンドをお届けします!「SUPERモード」を起動し、オシレーター1(DDS1)に追従する6つのシスター・オシレーターを召喚することにより、分厚いSuperSawライクな音色を作り出すことが可能!!#udosuper6 pic.twitter.com/pa8pGdlwS4
— 宮地楽器 (旧Wurly's!)【Elektron 全機種展示中!!】 (@Wurlys_Miyaji) October 4, 2023
キーボーディストやシンセサイザー好きな方はもちろんですが、音色がミックスにおいて非常に使いやすい上にバリエーション豊かなため、劇伴の作家やアレンジャーさんなど様々なニーズに対応する必要のある方にもおすすめの製品です。
アナログオシレーターと音質比較!
今回「FPGAベースの50MHzサンプリングされたデジタル・オシレーター」がいったいどれほどのものなのかという点が気になりましたので、店頭で実際に録音して比較してみました!
Elektron/Syntakt に搭載されているアナログオシレーターと Super 6 の DDS 1 のノコギリ波を聴き比べてみましょう。
※モジュレーションやエフェクトを切り、フィルターを開放して、オシレーターをなるべくクリアな状態で録音しておりますが、それぞれの内部ルーティングを通過した最終アウトの音を録音していますので、純粋なオシレーターの音とは異なります。
いかがでしょうか!
アナログオシレーターに肉薄する質で、デジタルっぽさを感じない音に仕上がっていますね。
後段のアナログフィルターやエフェクトを用いて音を作っていくと更に気持ちの良い音に変化していきます。メーカーが投稿しているDemoも是非お聴き下さい!
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