SUPERBOOTH25 に行って来ました!

こんにちは、RPM(Recording Proshop Miyaji)のシンセサイザー担当 O です!
今回は今年の5月頭に開催された「SUPERBOOTH25」へ行ってまいりました。
「SUPERBOOTH」は、ベルリンで開催される世界最大級のシンセサイザー見本市で、マニアックなガレージメーカーから大手メーカーの製品まで、世界中のシンセサイザーが一堂に会するイベントです!
毎年、注目の新製品がお披露目され、シンセサイザー業界の最新情報をゲットすることが出来る貴重な機会となっています!

アーティストによるパフォーマンスやメーカーのデモンストレーション、DIYシンセモジュールのワークショップといったイベントも豊富で、まるでフェスのような雰囲気です!

会場への行程

成田からヘルシンキ経由で、合計13時間程のフライトでベルリンへ向かい…

 

市内から電車で郊外へ向かうこと30分弱、「Wuhlheide」駅で降りて巨大な公園を20分ほど歩くと…

会場の FEZ-Berlin に到着しました!!

FEZ-Berlin は、Berlin 郊外の巨大な公園内に建てられた文化センターの様な建物かなり広いのですが、それでも全ての出展ブースは入り切らず、外にたくさん設置されたテント内にも膨大な量の展示がありました!

製品レポート!

今回は、私が現地で実際に試奏等を行いながら撮影してきた、合計46点の製品やメーカーブースをご紹介します!
是非お楽しみ下さい!

1.beetlecrab audio/Tempera


開発中のファームを試すことが出来ました! なんと、「ポリフォニック・アフタータッチ」機能を実装予定とのこと!
前回の「Live Grains」といい、毎回新機能の盛り込み方が凄いですね! 各グリッドに触れた指の設置面積をポリ・アフタータッチとして認識するとのことです。
動画ではグリッドのX軸にアサインしています。 新ファームは近日公開予定!!

また、beetlecrab audio/Tempera は当店にて取り扱っており、トラックメーカーの Yebisu303 様にレビュー記事が大変好評を頂いております!

即興演奏に適したポリフォニック・グラニュラー・シンセ – beetlecrab.audio / Tempera 解説 & レビュー by Yebisu303

2.beetlecrab audio/Tempera Mini


エイプリルフールに動画をあげていた「Tempera Mini」も実機が置いてありましたTempera のグリッドを一つ切り取ったような見た目で可愛いですね!
アフタータッチも効くし便利そうなので、是非製品化して欲しい…

3.VONGON/Replay


ブラック・エディションが登場! スタイリッシュでかっこいい雰囲気になりましたね。また、カスタムキーである「Replay Accessories」は、ALTとキーを用いてアクセスするサブ機能がキーにプリントされており、機能を把握しやすくなっています。新色の Blackは RPMで販売中!→ 商品ページ

4.Body Synths/The Metal Fetishist


Body Synthsは、2023年にベルリンで開始された新たなシンセメーカーです。
初製品の The Metal Fetishist はループ可能なランダム・シーケンサーやディストーションを備えた小型パーカッションシンセです!
ノイズやファズ、ダウンサンプリングなど「歪み」や「汚し」のアプローチが豊富で、インダストリーなサウンドが得意な印象です!歪み前の素の音はアナログライクなピュアなサウンドですが、中身はデジタルエンジンとのこと。ランダムステップをロックしてループ化させ「Random Skip」でトリガーを間引くといったフローでフレーズを作っていきます。
トリガーとモジュレーション用ステップCVは同じシーケンスがソースなので、ランダム化させる度に全く違うフレーズが生まれて楽しいです! カラーは通常のブラックと限定カラーのシルバーがあるようです。

5.KORG Berlin/Phase 8


現在 KORG Berlin で開発中の Phase 8 に今年も触れました! Phase 8 は シーケンサーで制御された8つのコイルが対応するプレートを振動させ、その振動をピックアップが拾う構造となっており、電子楽器でありながらフィジカルなサウンドを生み出す非常に珍しいシンセサイザーです!

去年チェックした際と比べて、機能が進化しており 「Shift」によるリトリガー&トリガーディレイ、フェーダーで調整するフィードバック、ライブでのステップ入力&モーションレック等、ライブパフォーマンスがよりしやすくなった印象です。

一見鍵盤楽器のように見えるので、シーケンサーは「ステップ1はこのコイル、ステップ2はこのコイル…」とグローバルなシーケンスからステップ毎に挙動するコイルを選択する仕組みのように思いきや、 実際はコイル毎にシーケンサーが備わっており、合計8つのシーケンサーを操ることになります。

ゲートを長く取り、フィードバックをあげることで、8ボイスのドローンマシン的な使い方もできると言うことです。 モジュレーションに関しては、各プレートのピッチを本体が認識し、其々ににあったAMを適用するモードの他、Quontizeが可能な Pitch Mod、Detune が使用可能とのことです。
プレートの物理的な振動を拾っているので、上に石を置いてみたり、アイデア次第で様々なサウンドアプローチができますね! めちゃめちゃ面白い!!

6.Genki Instruments/KATLA


Genki Instruments/KATLAはアイスランドの5ボイス・アナログ・シンセサイザーです! 素晴らしいサウンドに加え、ユニークな機能が盛り沢山でかなり面白いです。

上段のボイス・セクションは、各ボイスの波形、Oct、Levelを編集可能で、こちらにMIDIのアルペジオ信号を送ると、まるで5ステップのシーケンサーの様な挙動になります。 各ボイスはON/OFFの設定が可能で、任意のボイスで3ステップにしてみたり…と幅広く直感的な作り込みが可能す。 ボイス毎にパラメーターが用意されているからこそ出来る遊びですね! もちろん普通に弾いて5ボイスのコードを鳴らすことも可能です。

背面には各ボイス毎にオーディオ入力が用意されており、「Level」フェーダーが入力音と内部OSCのクロスフェーダーとして機能するそうです。 こちらも使い道が色々とありそうですね! 右下の「KATLA」セクションには、面白く有用性の高いマクロ・フェーダーが詰め込まれています。

ここを弄っているだけで良いパフォーマンスが出来そうです。 メーカーの人がめちゃめちゃ優しい方でした!

7.five12/Vector Sequencer MkII


five12/Vector Sequencer MkII は、フレーズ生成機能やモジュレーション用のSub SEQを用いて、複雑かつ音楽的なシーケンスを素早く組むことができるシーケンサーモジュールです! 8つのノブが並ぶアナログ・スタイルの直感的なコントロールで、機能性と操作性を両立しています。

初代 Vector Sequencer は中の人も愛用しておりますが、MkII になって「Chordモード」でのボイス数が4から8に、「Drumモード」の制御可能トラック数も4から8に、その他CV周りの I/O がパワーアップしており、より幅広い用途に対応できるようになった印象です! おすすめのモジュールです!

8.Sleepy Circuits/Mezzz


Sleepy Circuits/Mezzz は、8つのプッシュ・ノブや、内蔵ジャイロでコントロールが可能な、ハンドヘルド・ワイヤレスMIDIデバイスです!
Hypnoの合成エンジンを3D進化させたビデオ合成アプリ「sleepy vidOS」と連携させることで、ポータブルビデオシステムを手軽に構築できます!

9.Sleepy Circuits/Hypno 2


Hypno 2 は、ビデオサンプラー、シンセサイザー、VJパフォーマンス機能を備えたセミモジュラー・オールインワン・ビデオシステムです! 800×480のビデオをレンダリングし、外部ディスプレイにも出力可能! 外部出力は最大1080pまでのリニアアップスケーリングに対応しています。

FXの適用や内部モジュレーションのほか、映像をリサンプリングしたり、内蔵マイクが拾う音や背面の CV in から信号を受けて、映像にモジュレーションを加えたりすることができます。

本体ディスプレイで映像をモニタリング出来る機能が珍しく、ビデオシンセとして便利な機能なのではないでしょうか! 初代 Hypno と並行して販売していくとのことです!

10.Polyend/Step


Polyend/Step は、珍しいペダル型のサンプルベース・4トラック・ドラムマシンです! 大量のプリセット・リズムやサウンドライブラリから手軽にビートを鳴らしたり、自分でステップを組むことも可能! Humanize、Chance、Micro-Move等の機能でビートにより細かなニュアンスや変化を加えることができます。

サウンドのバリエーションはかなり豊富で、色々なジャンルに対応できそうな印象です。 ステップボタンはクリック感の無い小さなゴムパッドですが、意外と押しやすく、絶妙な筐体設計が光っていますね! 動画のように、滑らかなボタンは複数のステップを撫でるように一度に押せるため、ステップのON \OFFを一気に反転させるような派手なパフォーマンスがしやすく、現場で使ってみたくなりました!

11.Polyend/MESS


Polyend/MESS は、各トラックにステップ・シーケンサーを搭載した、4トラックのマルチエフェクターです! Polyend ならではの個性あふれるエフェクトを100種類以上内蔵しており、クラシックなサウンドからグリッチ感のある実験的なサウンドまで、幅広くカバー出来ます!

トラック毎に異なる速度やステップ数を設定し、ポリリズムなシーケンスを作成したり、チャンスオプションを使って複雑なジェネレーティブエフェクトを組むことが出来るとのことで、シンセメーカーならではのクリエイティブなペダルになっています。 ほぼシンセです!

12.Polyend/Press


Polyend/Press は、スタジオクラスの音質を持つ、フルアナログのステレオ・VCAコンプレッサー・ペダルです!
コンプレッサーペダルには珍しい、豊富なステレオサイドチェーンコントロールを備えています。外部/内部のソース切り替えに加え、ソース信号にハイパス、ローパスフィルターを適用可能。
「Tilt」ノブでメイン信号のEQ処理も可能となっており、ミックスの最終段やマシンライブのマスター用コンプとして最適な印象です!

13.Moog/Messenger


今年の目玉の一つ! Moog ブースでの、Messenger 2台を軸にしたデモンストレーションの様子をお届け! キレのあるきらびやかなサウンドが最高です!

14.Erica Synths/HexDrums


Erica Synths ブースで話題の新作「HexDrums」のデモ演奏が行われました!
HexDrumは、Erica Synths と Hexinverter のエッセンスが融合した、新たなドラムマシン!
Hexinverter Mutantシリーズのパーカッションモジュールを軸にした10種類の音源が搭載されており、最大64ステップのパターンデザインが可能です!
迫力あるアナログサウンドに加え、Mutant Glueから派生したCompressorとMaster Driveによって、サウンドをトータルで追い込めるようにもなっています。

15.Novation/Launch Control XL 3


こちらも非常に話題になっております、Novation/Launch Control XL 3 を実際に触ってみました!
デザインがスタイリッシュになっており、洗練された雰囲気になりましたね!
実際にノブとフェーダーを触ってみましたが、同社の最新のMIDI鍵盤シリーズである launchkey mk4 のものと近い感じで、スカスカした感じが一切ない、重みのある操作感となっていました。
表面パネルは僅かに傾斜しており、視認性の良さに一躍買っていますね。
USBに加え、DIN MIDI 端子(In/Out/Out2 Thru)がしっかり付いている点も、嬉しい方が多そうな要素です!

16.Napkey Instruments/NapkeyChord


Napkey Instruments/NapkeyChord は、キーボードと静電容量式タッチパッドを用いて、最大108のコードを操りながら表情豊かな演奏ができる、20ボイス内蔵のポリフォニック・シンセサイザーです! カラーは黒とクリアで2種類とのことです!

Mode切り替えで、アルペジエーターを起動できたりと演奏方式をいくつか選択することが出来ます! 本体スピーカーで手軽に鳴らしたり、USB/TRS MIDI 出力で他音源やソフトシンセを鳴らしたり、役立つシチュエーションが多そうですね!

17.Reliq Instruments/Reliq


Reliq Instruments の Reliq は、16×16 のマトリックス・ミキサーと16トラックのポリフォニック・シーケンサーが合わさった、ど迫力のミュージック・プロダクション・ギアです!
モジュラーシンセ用のブレイクアウト・モジュールも付属し、32CV、16Gate、Clockの出力が可能!
マトリックス・ミキサー は簡単にルーティングを組むことができ、そのプリセットをシーケンスで切り替えることも可能です!
ピアノロールの編集や、オートメーションの編集など、ハードウェアの筐体では若干やりにくいような操作を、ボタンの物量で見事に解決しており、男気溢れるロマン機でした!

18.Dirtywave/M8


Dirtywave/M8 はトラッカー方式のシーケンサーを採用したパワフルなミュージック・ギアです。
波形合成、FM、VA、サンプル、MIDI出力といったインストルメントを8トラックに自由にアサインすることができ、小型ながら一曲丸ごと仕上げられるようなパワーとエディット力を秘めています!

現在メーカーサイトでプリオーダー受付中の「Model:02」は初代から様々な面が進化しています。 ・新しく設計されたアルミ筐体 ・大きくなって見やすくなったディスプレイ ・最大12時間のバッテリー寿命 ・サンプリング用内蔵マイクを追加 等、主にハード面のクオリティが格段に上がっており、実際に手に取った際はその高級感に感動しました! 僕もめちゃめちゃ欲しいシンセです。

19.Instruoō/Seashell


Instruoō の新たなセミモジュラーシステム「Seashell」を触ってみました!
audio/MIDI のやり取りが可能な USB-C を搭載している点に加え、専用ソフトを用いてPCからパラメーターを制御できるハイテク仕様!

20.Clank/Uranograph


イタリアのモジュラーメーカー Clank が 新たに発表した 電子楽器 Uranograph 今回、中の人が個人的に非常に気になっていました! 試奏にも熱が入りますね…
Uranograph は、全く新しい電子楽器として開発され、静電容量式デュアルキーボードによってクラシック楽器の様な繊細な演奏性を実現した5ボイス・シンセサイザーです!
豊富なモジュレーションを内蔵していますが、あらゆる機能が表に出ている点と、ディスプレイのUIとタッチパネルが秀逸なため、迷わず使うことが出来ました!
マイクインやルーパーも搭載されており、掛け合わせて使えば、出音に様々なバリエーションを出せそうです!
従来のシンセを越えた電子楽器を作り出そうという、メーカーの唯ならぬ気合いを感じる逸品でした。
Clank はイタリアのプラートに拠点を置くモジュラーシンセブランドで、設立者の10年に渡るギターキャビ、ペダル等の製造経験が生かされています。

21.Enjoy-Lab/The GodFather


Enjoy-Lab の The GodFather は、2系統のDelay、EQ、Comp、Saturator、Filter、 といった様々なFXを各チャンネル毎に制御できる、4トラック・セミモジュラー・オーディオプロセッサーです!
筐体はMother32等と同じフットプリントを持ち、Moog TIER RACK STAND 等に取り付けが可能!
動画のパフォーマンスは、メーカーの方によるデモ演奏で、ラックの上4台のMoog を、ラック下部の The GodFather にまとめて使用しています。
4in/4out のI/Oは様々な組み合わせで使用可能で、4つのモノラルインプットをまとめ、2ステレオとして出力したりするなど、ミキサーのような役割もこなせます。
分かりやすいパネルデザインと直感的なUIが魅力的で、ライブ用パフォーマンス・ミキサーとして最適です。 もちろんユーロラックへのマウントも対応しており、CVによるパラメーター制御も可能!

22.enjoy-lab/DeFeel


enjoy-lab/DeFeel は、直感的なタッチでリズミカルなパターンをデザインできる、「シーケンサー・マニピュレータ」モジュールです!
シーケンサー・モジュールの後段に入れることで、ユニークでリズミカルなバリエーションを与え、反復の単調さを壊すように設計されている、珍しいモジュールです。
ユーロラック・モジュールですが、専用のケースに取り付けることでスタンドアロン化も可能!

23.ELTA music/SOLAR 42F


ELTA music/SOLAR 42F を試奏! とにかく音が良く、演奏に夢中になってしまいました…惚れました。
SOLAR 42F は、独立したキーパッドを備えた6つのドローンボイスによって構成される、ユニークな実験楽器です。
多層的で重厚なアトモスフェリック・サウンドを得意としており、映画や劇場でのサウンドトラックに適した深みのあるテクスチャーを生み出します。
5ステップシーケンサーや、ジョイスティック、コンタクトマイク&エンベロープフォロワーといった、あらゆるモジュレーションソースを持っており、サウンドの幅は無限大。 また、本機は旧SOLAR 50モデルの改良型とのことで、細かなアップデートが施されています。 ずっと触っていたいですね…

24.Majella Audio/The IMPLEXUS


Majella Audio/The IMPLEXUS は、西海岸と東海岸のシンセシス技術を1つのフォームファクターに統合したデスクトップ・シンセサイザーです!
太いアナログサウンドが心地よいですね!
ノブ上部のインジゲーターでモジュレーション信号の状況が一目で分かるのも非常に使いやすいです。
動画では、フィルター前のOSCミキサーセクションで、「Complex」の入力だけを上げておりますので、シンプルな波形を出力する「BASIC」と「SUB」を足せば、もっと太い音になります!

25.Pittsburgh Modular/Voltage Lab 2


Pittsburgh Modular/Voltage Lab 2 は、新開発のウェーブシェイピング機能を始めとする強力なシンセシスツールを搭載した、パフォーマンス志向のアナログ・セミモジュラー・シンセです!
上段が音色周り、下段がシーケンス周りと非常にわかりやすいレイアウトですね!
下段のコントロールセクションは16ステップ・シーケンサーが三つ並ぶ圧巻の光景!ライブ現場で映えそうです。

26.Cre8Audio/Boom Chick


Cre8Audio/Boom Chick は、Pittsburgh Modularとの共同開発で生まれた、直感的なシーケンサーを持つアナログドラムマシンです!
このサイズ感で本格的なアナログ・ドラムマシンを使えるのは、非常に心が惹かれますね! 同社の小型ミキサー「Assembler」に各トラックをパラで入力すると、パフォーマンスの幅がさらに広がります!

27.Acid Rain Technology/Ripsaw


Acid Rain Technology の大人気OSCモジュール Chainsaw の後継モジュール Ripsaw が発表されました! 宮地楽器RPMでも発売予定です!
Ripsaw は重厚な super saw サウンドを手軽に作れるコンパクトなステレオ OSC モジュールで、1ボイス毎に7つのOSCが重なっており、迫力あるデチューンサウンドを生み出します。
4ボイスのパラフォニック仕様となっており、ボイス毎にピッチを制御すれば、コードを鳴らすことも可能です! その他、波形のモーフィング、シンク、スプレッド(デチューン)機能を備えています!

28.Playtronica/Orbita


Playtronica/Orbita は、珍しいコンセプトを持つMIDIシーケンサーで、回転する円盤状に色付きの磁石を直接置くことによってノートをエディットする仕組みになっています。
円盤下部のバーに取り付けられたセンサーが色を認識し、MIDI信号として出力します。
磁石の他にも色紙を使用しているものもありました! ダイヤルでスピードを変えたり、直接手で円盤を回して操ったり出来ます!

29.Eternal Research/The Demon Box


Eternal Research の The Demon Box は、筐体上部のピックアップが電磁場を拾うことで、日常のデバイスの電磁界をポリフォニックなサウンドスケープに変換する、ユニークな電子楽器です!
音声入力もあり、外部機器をミックスにブレンドすることも出来ます! ノイズやテクスチャの他、色々な音響効果を生み出すポテンシャルがあります! MIDIアウトも可能!

30.Future Sound Systems/Cric


Future Sound Systems の Cric は、巨大なモジュレーション・マトリクス・セクションを持つ、本格的なフルアナログ・シンセサイザーです!
マトリックス上でパッチングするする仕組みは、ケーブルが絡まったりパネルを隠したりしないので、視覚的に情報が整理しやすく、使いやすかったです!
これだけのパッチポイントがあれば、だいたいのアイデアは実現出来そうですね!

31.Floating Knobs/Cuisin


Floating Knobs の Cuisine は、豊富なパフォーマンス機能を備えた、12トラックのパフォーマンス・シーケンサーです!
ステップシーケンサーとユークリッドシーケンサーを同じトラックで重ねることができ、ユークリッドをフィルとして使えるような仕組みになっていた点が面白かったです!
Eurorack にもマウント可能で幅は38Hp。

32.Bela


便利なコントロールモジュール Gliss で話題となった Bela が新作モジュールのプロトタイプを展示していました!
Gliss を二次元的に扱えるようにしたモジュールで、 中央のパネルが指の動きをXY軸で記録し、合計4ch分を同時にループさせることが可能です。
ループの記録は1チャンネル毎に出来ますが、任意のチャンネルを選択することで、複数チャンネルを同時に記録することもできます。
CVは出力はクオンタイズできる他、S&Hモードへも変更が可能。
また、各チャンネルの位相をタッチで変更することができ、記録したループに変化を与えることが出来ます。

33.Synthstrom Audible/Deluge


Synthstrom Audible のブースで、メーカーの方が Deluge を使ったパフォーマンスをして下さいました! めっちゃかっこいい!
3年の期間を使って開発された Deluge は、パフォーマンスや即興のために設計された、オールインワンのポータブルギアです!
シンセサイザー、サンプラー、シーケンサーとして使用が可能で、128のフルRGBパッドを用いた直感的な操作感が魅力です!

34.Wavy Industries/MONKEY


Wavy Industries の MONKEY は、超絶ポータブルなBluetooth MIDIキーボードです!
ワイヤレスで低遅延な接続を実現しつつ、数ヶ月の長いバッテリー寿命があるとのこと! Shiftキーで、キーの下と上に書かれた機能にアクセスできます。
また、6つのMIDIエフェクトを備えており、それぞれ10のユニークなプリセットを提供しています。
さらに、最大10のループレコーダーも搭載。 ポケットに忍ばせれば、いつでも曲が作れますね!

35.1010music/bento


1010music の 新製品 bento は、ポータブルでオールインワンの、8トラックのサンプラー・マシーンです!
様々なルーティングを柔軟に実現する3ステレオ入力、3ステレオ出力を持っており、ライブや制作で妥協のないマシン構成を組めそうですね!
筐体は僅かに傾斜したデスクトップ仕様。 バッテリーも内臓で持ち運びやすい設計。
つまみの形状がいい感じで、円錐状に持ち上がった土台部分のお陰でつまみやすく、使いやすかったです。
また、ピアノロールのUIが便利で、タッチで範囲選択してノートをまとめてエディットできたり、ノブでノートを一つずつ選択できるようにもなっており、細かなエディットから大胆な崩しまで、オペレーションがしやすい設計になっています。

36.Frap Tools/Magnolia


Magnoliaは、高品質なモジュラーシンセのメーカーとして知られている Frap Tools が開発した初の鍵盤シンセです!
8ボイスのアナログ・スルーゼロFM・ポリフォニックシンセサイザーで、今回の展示機はまだプロトタイプとのこと。 FMによる荒々しいサウンドが素晴らしいです!

37.Vermona/drumDING


Vermona の 新たなドラムマシン drumDING を試奏しました!
drumDING はシンセボイスとサンプルエンジンを組み合わせたハイブリッドなドラムマシンで、TRスタイルのステップ操作に加えて、パラメーターロック等のモダンな機能もしっかり搭載しています。
上段のアナログボイス・セクションのパラメーターが秀逸で、分厚いキックや奇抜なパーカッションサウンドなど、幅広い音作りが可能です。
6つのサンプルトラックのいずれかにアナログボイスをレイヤーすることができるほか、アナログボイスをサンプリングして、サンプルトラックに割り当てることが出来るとのこと。 こちらの展示機はまだプロトタイプで、今後への期待が膨らみます!

38.Supercritical Synthesizers/Redshift 6


Supercritical Synthesizers の Redshift 6 は、同社の super saw 特化型 OSCモジュール「Demon Core Oscillator」を複数搭載し、1ボイス毎に16のOSCを同時使用できる強力なデクストップ音源です! 豊富なモジュレーター、柔軟なボイス・ルーティング、マルチティンバー、MPE、DSPエフェクトなど、現代のシンセに求められる機能をすべて備えています! リースベースやパッドのサウンドを試してみましたが、非常に太くパワフルなサウンドで、クラブミュージックの制作等で大活躍しそうな印象です! シンプルにいい音!

39.Make Noise/Polimaths


みんな大好き Make Noise の新モジュール Polimaths です! Maths の後継機ではなく、全く新しい機能が搭載されています。 Maths の機能をもとに8つのアウトプットを設け、activate、span、index、spreadといったパラメーターを用いて、それぞれのトリガーや出力パターンに変化を与えていく仕組みのようです。

40.Superlative Instruments/SB01


伝説的モノシンセがスタイリッシュに蘇る! Superlative Instruments の SB01 はRoland SH-101 を踏襲したサウンドと機能に加え、MIDIやCV/Gateの入出力、内蔵バッテリー追加等、現代的な機能も盛り込んでいます! 音の素晴らしさはもちろんのこと、筐体の脅威的な完成度の高さに驚きました。 マットな質感の薄いアルミ筐体にノブやつまみが綺麗に無駄なく配置されおり、全てパーツに隙のないデザインが施されています。 鍵盤の作りも凄く、薄い筐体にも関わらず重みのあるレスポンスを持っており、弾きやすい構造になっています。

41.Ohm Force/ Ohmicide Eurorack module


Ohm Force/ Ohmicide Eurorack modul を試聴! 宮地楽器RPMで近日取扱開始予定です! 伝説的なディストーション・プラグイン「Ohmicide」がモジュール化しました!
111種類のディストーション・ライブラリによって、ビットクラッシャー、フリーザー、フィルタリング、クラゲなど、あらゆる種類のディストーションを使用できます。細かなニュアンスのコントロールから、大胆で破壊的な音作りまで対応できます。 もちろんステレオ駆動!

42.Ohm Force/bohm


Ohm Force の新作モジュール・シリーズ「bohm」は、キックのグルーヴを生み出すことに特化したモジュール・シリーズです! メインモジュールの bohm は、9つのユニークなモデルから音作りが可能なキック・マシンで、「プロデューサーモード」ランダマイズによって、思いもしない「良いキック」に出会える機会を与えてくれます!

「groove」は、ダイナミックなパーカッシブテクスチャを簡単に作成できる補助モジュールで、システムのクロックと完全に同期して「セカンダリキックボイス」を追加することが可能です。 フェーダーを上げるだけでキックの連打が現れるという、好きな方は絶対に好きなモジュールですね! 「performer」は、キックエンジンと外部ステレオ入力をブレンドし、正確なサイドチェーンダッキング、直感的なワンタッチDJエフェクトを追加するエフェクト・モジュールです!

DJスタイルの処理(LP / HPフィルター、ビートロール、スリップロール)をキックヒットに同期して選択および制御できます。 更に、外部入力によって制御されるダッキングも使用可能で、キックの存在感を保てます。 3つ揃うと、めちゃめちゃ楽しいです!!

43.Synthux Academy/Spotykach


Synthux Academy の Spotykach は、オープンリールのテープ・ループや90年代のデジタル・スライスにインスパイアされた、オープンソースのルーパー・デバイスです。
2デッキ、12タッチパッド、内部MOD、CV/MIDI入力などを備えており、懐かしくも新しい、ユニークなループを生み出す事ができます!
それぞれのデッキでループのエンジン(Reel、Slice、Drift)や挙動を細かく調整でき、音をレイヤーさせて複雑なサウンド・スケープを作るのに向いていそうな印象です!

44.Elektron


今年も Elektron ブースは大盛況! Digitakt II と Digitone II 等、展示ブースで各種製品を試奏できるようになっていました。
また、新たに iPad 対応版の Overbridge を発表予定とのことで、ベータ版が展示されていました!

45.KORG


今年の KORG ブースには、かっこいいテントが設営されていました!
Opsix、Wavestate、Modwave のモジュール版がずらっと並んだ姿は圧巻です!
miniKORG 700 の復刻モデル miniKORG 700Sm や、 microKORG の正統後継機 microKORG2 など、シンセファンたちを賑わせている 最新のKORG製品が勢揃いしていました!

46.Adam synths/Warthog


Adam synths Wartho は、トータルリコールやDAWとのシームレスな統合性を備えた、ユーロラック互換のアナログ・モジュラーシンセサイザー・システムです!
左下にマウントされている「Central Unit」はシステムの格となるモジュールで、パラメーターのリコールや複数のスナップショット間のモーフィング、MIDI I/O 機能、DAWとの連携機能などを備えた高機能モジュールです。
VCO や VCF 等のモジュールもユニークな設計ながら非常に機能的で、要チェックのメーカーです!

まとめ

いかがでしたでしょうか!
他にも本当にたくさんの製品が展示されており、三日間フルタイムで参加しても見切れない量でした…
「SUPERBOOTH」の熱狂と楽しさを感じていただけましたら幸いです!

宮地楽器RPMでは、上記で紹介したような珍しい海外シンセサイザーも扱っています!
展示もございますので、お気軽にご来店下さい!

自社輸入ブランド”World Trade Gear”多数!マニアックなシンセコーナー!

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