製品を実際に試してみたらこうだった！AUDIX/OM5 & OM6 & OM11

RPMのレコーディングスタッフが、実際にしっかりと使ってみて製品の実力を実体験レビューする本シリーズ！今回は、AUDIX/OM5 & OM6 & OM11の比較試聴です！

OMシリーズは世界中で大ヒットしているボーカル用マイクであり、トップクラスの品質とサウンドから世界各国のサウンドエンジニアやミュージシャンから篤く支持されています。
今回は、代表的な3機種を実際に男性ボーカルを録音した音源と共にご紹介し、本製品の音質の魅力を改めてお伝え致します。

比較試聴では違いをより分かりやすくする為、スタンダードな特性をもつSHURE/SM58の収録も行いました。

それでは早速聞いてみましょう！

使用機材
■DAW：Studio One
■オーディオI/O：RME/Fireface UFX II
■ANALOGケーブル：OYAIDE/D+ XLR classB
■USBケーブル：OYAIDE/d+ USB Class B

●SHURE/SM58

定番中の定番マイクですね。バランスのとれたスタンダードなサウンドです。当店でもダイナミックマイクを評価する際はこのマイクを基準に比較を行っています。会場にもよく常設されていますので、SM58で歌うこと・聞くことに慣れてらっしゃる方は非常に多いのでは無いでしょうか。ここをスタート地点にに個性を磨き、ステップアップしていきたいですね！

●AUDIX/OM5

はっきりした中域が特徴で、近接効果による低域のふくらみを抑えることができる機種です。低音帯の感度を不自然にならない範囲で抑えることで、低音ノイズやハンドリングノイズを軽減し、クリアで自然なサウンドを実現しています。SM58のようなコンプ感が無く非常にすっきりとした音質なので、アンサンブルの中で抜けてくること間違い無しです！

●AUDIX/OM6

温かみのある豊かな低域から女性ボーカリストに人気のある機種です。こちらもハンドリングノイズがとても少なくナチュラルなサウンドを実現しています。OM5と比較するとかなりローが太くなっているので、声質的に音が細くなってしまう方と相性の良い機種だと思います。

●AUDIX/OM11

シャープで歯切れの良いボーカルサウンドが特徴で、ハイサウンドプレッシャーにも対応のため歪みにくい仕様の機種です。OMシリーズでも最もパワフルなモデルなのでハードなジャンルにはもってこいです。音の立ち上がりが速く明瞭なサウンドにも関わらず、しっかりと音の厚みも感じられます。

まとめ

OMシリーズ比較、いかがでしたでしょうか。このシリーズはSM58からのステップアップに最適なマイクのひとつであると思います。ハイグレードなダイナミックマイクの中では音のキャラクターが比較的58に近く、今まで58を使用していた方でも違和感無くシフトできるのではないでしょうか。全体的に音の解像度や広がりは58より向上しており、ハウリングやノイズにも強い仕様となっています。ラインナップによって補完できる帯域を選べるのも嬉しいですね。

マイクは声質によって相性がありますので、気になる機種がございましたらご自身でも一度試して頂くことをお勧めします。ぜひご自身にぴったりのマイクを見つけて下さい！

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