Review
Erica Synths 製品紹介〜Pico VCO〜

Erica Synths Pico VCOの使い方
今回はシンセの音の源オシレーターモジュールのPico VCOの解説です。

Pico VCOは32個の波形をもつデジタルVCOモジュールです。
収録されている波形にはクラシカルなサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波だけでなく倍音豊かな波形もあります。

ツマミとスイッチ
- Waveツマミ:16個の波形から選択。
- BANKスイッチ:二つのバンクを切り替え。
- TUNEツマミ:7オクターブの範囲でピッチのオフセットを掛けることができます。
- VCO/LFOスイッチでオーディオレンジ(C0~C7)とLFOレンジの切替ができます。
VCOモードでの音程はC7が最高音でそれ以上高い音程は外部からCVを入力してもでません。

ジャック
- 1V/OCTインプット・ジャック:ピッチ・コントロール用のCVインプットです。
- W-CVインプット・ジャック:外部CVによる波形選択(バンクを跨いでの選択は出来ません。)
- アウトプット・ジャック:Pico VCOの信号を出力します。
Pico VCOは音程のキャリブレーション(チューニング)用のトリマーはなく以下の方法で行います。
- +5VのCVを用意する。(難しい場合は、クオンタイザーモジュールで0から5オクターブ上の音程になるCVを用意する。)
- Pico VCOの電源を切る。
- Pico VCOの2つのツマミを右に回しきり、スイッチを両方とも上側にする。
- Pico VCOの電源を入れる。
- 1V/OCT CVインプットに+5VのCVを入力する。
- VCO/LFOモードスイッチを下側にする。
- チューニング完了!
Pico VCOは仕様上、0~1Vでのピッチの追従性は低いです。
Wurly’s!では入荷時に全てチューニングを行ってから販売しています。
☆2016年10月以降にWurly’s!で販売したPico VCOはファームウェアのバージョンが新しくなりチューニング方法が異なる個体があります。
上記チューニングを行って1V/OCTインへCVを入力してもピッチが変わらない場合は下記のチューニング方法を行ってください。
- Pico VCOの電源を切る。
- Pico VCOの2つのツマミを右に回しきり、スイッチを両方とも上側にする。
- Pico VCOの電源を入れる。
- 1V/OCT CVインプットに+1VのCVを入力する。
- VCO/LFOモードスイッチを下側にする。
- 1V/OCT CVインプットに+5VのCVを入力する。
- VCO/LFOモードスイッチを上側にする。
- チューニング完了!
大公開!!32種類の波形
波形をオシロスコープに表示させて写真を録り、全波形を並べた一覧画像を作りました。
左上がWave波形を絞りきった状態で右へ順番に波形が変わっていきます。

【Bank1】
前述したように最初は基本波形が並んでおりそこから複雑な倍音構成の波形が並びます。
Foldされたサイン波の波形もあり減算シンセとしてだけでなく、ウェストコースト・シンセシスのVCOとしてもバッチリです。

【Bank2】
ノコギリ波の角がナメている波形からはじまるBank2にはより複雑な波形が多く収録されており最後にはノイズが入っています。
波形の切替はVCOモードでは段階的に切り替わりますが、LFOモードの場合は波形がモーフィングして切り替わるためW-CVと組み合わせれば複雑に変化する波形のLFOとして使用することが可能です。
モジュラーシンセで音を出すには無くてはならないオシレーターモジュール、サイズもお値段も非常にコンパクトなPico VCOは最初のオシレーターとしても、追加のオシレーターとしてもオススメのモジュールです。
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