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Canpur新フラッグシップIEM「CP752B」登場!

当店が正規輸入を手がける、オランダ発のIEMブランド「Canpur」より、待望の最新フラッグシップモデル“CP752B”が発表されました。
CP622Bを発表以来、その高い評価を受けながらCP74E、さらに限定モデルであるCP622B Tiをリリース。
常に話題を提供し続けているCanpurが満を持して発売するCP752BはCanpurの高評価を得てきたチューニングの伝統を継承しつつ、音質と設計の両面で革新的なアップグレードを遂げています。
まずは公式の製品情報から中心にまとめたCP752Bの製品紹介をしていきましょう。
CP752B 製品概要

CP752Bは、7基のバランスド・アーマチュア、4基のSonion製EST(静電)ドライバー、2基の骨伝導ユニット、そしてEletechとのコラボモデル“Mona Lisa”で先行採用された独自開発のBA型平面駆動ドライバーを組み合わせた、極めて高度なハイブリッド構成を採用しています。Sonionとの緊密な共同開発により、最新のG90シリーズ高域BAドライバーを世界に先駆けて搭載しました。新設計の内部音響構造と相まって、卓越したディテール再現、精密な定位、そして没入感のある音場を実現しています。
■洗練されたチューニング哲学
プロフェッショナルなステージモニタリングとオーディオファン向けのリスニング体験の両立を目指し、Canpurは過去2年間にわたり、世界中のミュージシャン、エンジニア、批評家からのフィードバックを収集。CP752Bでは、ボーカルの明瞭度と質感、そして低域の表現力がさらに磨かれ、ポップスからクラシックまで、ジャンルを問わず自然で力強いサウンドバランスを実現しています。
■革新的なデザインとクラフトマンシップ
CP752Bは、快適性と音響安定性を追求した専用設計のグレイ医療グレード樹脂シェルを採用。表面仕上げはコンクリートグレーを基調に、力強い印象を与えるクリムゾンレッドのアクセントを配し、製品の高性能と音響的個性を象徴しています。
■専用アクセサリーとプレゼンテーション
CP752Bには、Eletech製の新開発フラッグシップグレードケーブルが付属。最新の導体・シールド技術を採用し、音質とビジュアルの両面で調和の取れた仕上がりとなっています。ケーブルやハードウェアのカラーも製品に合わせてカスタムマッチされており、統一感のある美しさを演出します。
パッケージには、CP622B Tiで初採用された展示スタイルのデザインを継承。実用性とディスプレイ性を兼ね備え、開封の瞬間が特別な儀式のように感じられる仕様です。
CP752Bは、単なるフラッグシップモデルではなく、Canpurが追求する音の純度の再定義であり、ハイブリッドIEMの新たな可能性を示す象徴的な製品です。
香港ハイエンドオーディオビジュアルショーより実際の製品をチェック。

Canpurブランドを担当する筆者は、8月8日〜10日に開催された「香港ハイエンドオーディオビジュアルショー」にて、注目の新製品CP752Bを実機でチェックしてきました!この記事においては記事投稿時点ではまだあまり実物写真の質感などが出回っていないこともあり、製品ビジュアルなどを中心にレポートしていきます。
CP752BではこれまでのCP622Bとは異なり、本体シェルにグレーカラーが新たに採用されています。
フェイスプレートは他のPerformanceシリーズ同様、鮮やかなデザイン。本体カラーのグレーにアクセントとなるレッド。このデザイン性もCanpur IEMの人気の1つとなります。


ケーブルは今回もEletechコラボ。本体のボディに合わせてEletechのケーブルも統一感を持たせました。
写真はプロトタイプのもので、製品版ではスライダー部分にCanpurのロゴが刻印される予定です。
また、EletechコラボはCP752Bにおいてもイヤーチップにも採用されました。
CanpurのCPシリーズには通常オレンジ色の軸のCanpurのオリジナルイヤーチップ、Symbioのイヤーチップが付属していたのですが、今回のモデルには、Eletechの最新イヤーチップ「Baroque Stage」が付属。これは、Canpur IEMが得意とする広大な音場表現をさらに引き立てる理想的なパートナーとなるでしょう。

Canpurの担当者によると、CP622Bはカスタマーの評価が非常に高いモデルではあったものの、その一方で高揚感が足りないといった声が上がることもあったようです。ここはプロフェッショナルな前線で長らく活躍してきたハンス氏の分析的に使うモニターとしてのチューニングが影響したかもしれません。CP752Bではそのカスタマーの意見を盛り込み、オーディオを愛するユーザーに向けてより音楽的な感動を与える要素を追求したということでした。
実際に、私もデモ機を試聴しましたが、CP622Bと比べてESTの搭載ドライバーの数は増えていながらも、高域のまとめ方はさすがCanpur。
また、EletechとのコラボIEM”Mona Lisa”でも話題となったPlanarツイーターをこちらのCP752Bにも搭載。
Mona Lisaで感じたクリスピーな高域とは異なり、CP752Bではより自然で伸びやかな高域表現が印象的。製品説明にもあるように、ボーカルの艶やかさが際立つ、音楽的な感動を与えてくれるIEMに仕上がっています。
ただ、新モデルCP752BがリリースされたからCP622Bが廃番になるわけではなく、Canpurを名実ともにトップブランドへとのし上げたCP622Bは引き続き販売されます。
CP74Eが発売になってから改めてCP622Bが再注目されたのと同様、Canpur IEMの他のモデルにおいてもまた注目度が上がることは間違いないでしょう。
当初、CP752Bの発売は9~10月にかけて、生産を進められるという話でしたが、2025年11月1日開催の秋のヘッドフォン祭時点ではまだ発売することは難しそうです。
当店でも入荷次第発売開始としたいと思っておりますが、「今すぐ体験してみたい!」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。優先的にデモ試聴のご案内や、発売時期の最新情報をお届けいたします。
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